アメリカを経験した日本の心理学者に直接訊いてみたいことがある
感じていることを投げてみたい
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心理学は他人ではなく自分自身の欠点や、自分自身の原型、生な部分と向き合う
だからこの分野は自我が強く、主観と客観を同時に強くもった人に適性がある気がする
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アメリカの心理学は日本のそれより輪郭がハッキリしている
心理学者の河合隼雄先生の本を読むと、日本の心理学はイメージを上手く取り込んでいる
でもアメリカの心理学は言葉に囚われている
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社会そのものは多様だけれども、国民が過去を共有していないので、国民全体に通底する共通イメージがない
だからアメリカ人って深層心理に蓋をしている
言語化できないものは封印している
適度に深層心理と向き合わないから、あの国には悪は悪として突き抜ける人が現れる
もちろん正義として突き抜ける人も出てくる
だけどもし深いところで自分と向き合うと、絶対的な悪や正義ってのは存在しない
どこからが悪でどこからが正義なのか、加害者と被害者の境界も、本当のところはわからない
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例えば、ユング心理学はあらゆる色彩イメージを想起させる
でもアメリカ人の心って原色
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その国のケーキをみれば、その国の人の心がわかる
アメリカ社会に関していうとお金
名誉でも恋でもなく、金
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一般的に言ってアメリカ社会はお金を好むし、なんでも政治運動化する
お金で物事を解決し、法律によって共有意識をつくろうとする
お金と法律は普遍的
つまりどこへ行っても通用する
それは誰もが認識できる「かたち」
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あらゆる国家というのは国民をまとめるために、国民全体に通底するもの、つまり文化を共有させていく
それがアメリカでは金と法律になるのか
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そして文学についても深みを感じにくい
アメリカ文学を好きな日本人ってアメリカに憧れがある
でも本当はアメリカ文学にそんなに奥行きはないと思う
つまり心の奥行きもない
社会全体に通底している価値観を捉えがたい
日本人や東南アジアの人みたいに下意識で人同士が繋がっていない
アメリカ社会は顕在意識
目に見える形と働きを重視する社会
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これは私が感じた、アメリカのひとつの側面